2007年2月アーカイブ

レファカウンターバックに鎮座し、威光を放つ辞書一群があります。
通称「もろはし大漢和」、『大漢和辞典』諸橋轍次氏による当代随一といわれる漢和辞典です。

『大漢和辞典』全13巻+索引 諸橋轍次 大修館書店 1960-1976 R813.2 モロ


カウンターバックにある一群はその縮刷版に過ぎませんが、それでもその威風堂々とした装丁、バラバラっとページを繰ったときのその凝集された内容たるや、それはもう・・・・スゴい。

言葉の語源となる漢詩やその出典を調べるうえでは、これに勝るモノなしといろいろなところで、紹介されていることは承知していたのですが・・・

とはいえ、いざ引くとなると一筋縄ではいかないのがこの「モロハシ大漢和」、何を隠そうこの私、装丁を眺めて半年、引くことに関しては全く手が出なかった高嶺の花なのでした。

いったい、どういう配列で漢字が並んでいるのかさえ、よくわからない、索引巻をみてもどうもこれまでの漢和辞典と勝手が違う、そんなトラウマを引きずりつつ、幾月かが流れました。

「四角号碼索引」(しかくごうま)なるものが、そのトラウマの元凶、漢字の四隅のカタチを特定の数字に置き換えて、表すという荒技・・・、この習得は容易ではありません。

そんな日々を過ごすなか、合理的索引本を発見しました。この索引本、装丁が「モロハシ」とは異なり、ながらくその存在に気がつきませんでした。

■『大漢和辞典 語彙索引』 東洋学術研究所/編 大修館書店 1990 R813.2 モロ

やっぱり私と同じトラウマを抱えていた人が他にもいたのだな、と実感しました。
この本の存在を知っていれば「もろはし大漢和」攻略です。

「天声人語」

| コメント(0) | トラックバック(0)

「テンセイジンゴ」はないですか?

といわれても、なかなかピンとこない人も多いのではないか、と思います。
その実私もその一人、長らく北海道新聞が身近にあって、朝日新聞を読む機会がなかったので、そういわれてもピンとこないのです。
大学受験や就職試験に、そこから問題が出題されるかもしれないから読んでおくようにと言われつづけながら、この「テンセイジンゴ」とはお付き合いすることなく、今日まで無事に暮らしてこられました。

この「テンセイジンゴ」、インターネット時代になっても、きっと「きっこの日記」よりも「安倍内閣メルマガ」よりも一番読まれているコラムであることは間違いありません。(^_^;)

もちろん「テンセイジンゴ」は『天声人語』、朝日新聞朝刊第一面に掲載されるコラムに他なりません。
件の「天声人語」はないですか?、というのは、このコラムが単行本になったものを求めていたわけです。

たとえば・・・
■『天声人語 2006秋』 原書房 2006 YR837 テン

といった具合です。

卓上四季も単行本があります。
■『卓上四季』北海道新聞社 K304 トウなお、卓上四季の場合、新聞データベースで検索可能になった時期以降はあまり単行本化には熱心でないようです。


新聞各紙のコラムを調べてみました。

北海道新聞 『卓上四季』
函館新聞 『臥牛山』

朝日新聞 『天声人語』
読売新聞 『編集手帳』
毎日新聞 『余禄』
日本経済新聞 『春秋』

コラムついでに、
日本経済新聞の名物連載に『私の履歴書』というものがあります。

日経の連載ながら、財界人に限らず各界の人々が、自らの半生を書き綴っていくという連載で、最近は一人の連載が1ヶ月にも及ぶものです。

こちらも古くはシリーズで単行本されていました。
■『私の履歴書』 日本経済新聞社 332.8または281 ワタ 各巻 公開書庫

なお、近年の連載は、好評のものが、自伝として一冊づつの本として刊行されているようです。
(OPACでは「私の履歴書」でヒットする場合があります。)

さて、コラムついでにもう一題、北海道新聞には、一面のコラム「卓上四季」のほかに、社会面下の「朝の食卓」、みなみ風中面の「立待岬」、時々連載される「いさり火」などがあります。
2階のユーザーさんや個人的な友人がときどき書いているので、チェックが欠かせません。

さて、私の専門領域3類のこと

学生時代には社会学を修め、その後10年近く「小役人」をしており、いちおう3類にはいささか明るいということにしておきましょう。

さて、「○○法」を見たいのだけれど・・・、という利用者の方が結構いらっしゃいます。
現行法、判例、逐条解説などなど、法律に関するレファレンスのリクエストがあります。
レファレンスの原則のひとつに「法律に関する専門的なレファレンス」はお応えできかねる、法律の専門機関や専門家をご紹介するということが基本になっています。

まぁ専門的な調べものはお答えしないとしても、いま持っているもの、所蔵しているものを見ていただくための適切なナビゲートは必要になります。

今回は法律条文そのもののお話。

通常当館では『現行日本法規』というものをご覧いただくことになります。

■『現行日本法規』 ぎょうせい 加除式 R320.91 ケン 2階E17架
現行の国内の法令等、また条約なども網羅するもので、百巻超の構成で書棚を埋めています。
「加除式」というもので、法改正や新法令が出来た際などはページごと差し替え、常に新しい状態だけを見ることになります。

法律の条文を見るには、各個別の分野ごとでもっとコンパクトなものもあるのですが、できうる限り内容が新しいということが担保できるということが魅力です。

『現行日本法規』を引くときにひとつ大事なことがあります。それは法の正式名称を調べておくことです。

例えば、「JAS法」、個人的にはまず、「缶詰についてるアレ」ということが思い出されるわけですが、たぶん、ジャパン、アグリカルチャー、何とかこんとか、だなとアタリはつけるわけです。でもそれでは法律に行き着けないのです。

そこで、インターネットで提供されている法令データベースを援用します。

■ 法令データ提供システム(総務省が運営するG-govサイトのひとつ)
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi

このデータベースのなかでは「当てずっぽう検索」にも応えてくれますし、またページのなかに略称法令名一覧というものがあります。

これで、「JAS法」が

「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」というのが、正式な名前、これがわからないと次に進めないこともあります。

100巻超の日本現行法規も、索引を繰れば、問題なく法文に行き着けます。

さて、
ちなみに、よく聞かれたり、業務に関連あるものなどを下記に・・・

「NPO法」とは「特定非営利活動促進法」
「イラク特措法」は「イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法」
「環境アセス法」は「環境影響評価法」
「サッカーくじ法」は「スポーツ振興投票の実施等に関する法律」
「ジス法」は工業標準化法
「容器包装リサイクル法」は「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」
「PFI推進法」は「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」
「PKO協力法」は「国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律」
「TLO法」は「大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律」

通称名に外来語やアルファベットの略称が入ったりするものが増えてきています。こういうときに頼りになるのはアレです。

■『イミダス』毎年刊行 集英社 R031 イミ
■『知恵蔵』毎年刊行 朝日新聞社 R031 チエ
■『現代用語の基礎知識』毎年刊行 自由国民社 R031 ケン

今回は「コヨミヨミトク」そのココロは、「暦を読み解く話」です。

当館の郷土資料目録を眺めていると『戊辰○○』とか、『安政三丙辰年○○』『天保十己亥年五月○○』などというタイトルの資料がザクザクと出てきます。

この戊辰とか、丙辰、己亥というのは、干支といわれるやつで、古文書を読むための基礎の基礎だということを、実は最近知りました。(^_^;)

というのも、上の例では安政3年なので、その年は「丙辰」なんだ、というくらいにしか思っていませんでした。
しかしウチにある超有名資料の由緒書きに丁未とか昭和己卯とだけ書かれており面食らってしまいました。それで読み解くために暦の基本を調べ、この干支が60年周期であること、すなわちおおよそのバックグラウンドを探ることにより、それがいつのことかを知ることができるということを遅ればせながら学びました。

そこでわかったことのおすそわけなのですが、
なんと暦に関する文献というのは、主に4類にありました。どうも直感的には2類や3類を思い浮かべるのですが、やはり今もって天文学との縁が切れないようで・・・

潮の満ち引きは月の引力・・・なんちゃらかんちゃら、という唄の歌詞までついでに思い出してしまいました。

というわけで、参考文献を下記に・・・


■『図録古文書入門事典』 柏書房 1991 R210.02 ワカ
P7~16 第1章 暦と時刻法
新旧暦対照表(文禄年間~明治初期)、十干十二支、方位時刻法などを略解

■『現代こよみ読み解き事典』 柏書房 1993 R449.3 ケン
 二十四節気、七十二候、潮の干満、国民の祝日、陰陽五行思想、十干十二支・祭り・年中行事などを解説。これが基本ツールとなるでしょう。

■『20世紀暦』 日外アソシエーツ 1998 R449.81 ニシ
■『21世紀暦』 日外アソシエーツ 2000 R449.81 ニシ
20世紀(1901~2000)、21世紀(2001~2100)それそれの曜日・干支・九星・旧暦・六曜を調べられる。

それからオマケに手元で西暦・和暦変換をするための、計算サイトを紹介しておきます。


和暦→西暦変換
http://www.netz.co.jp/kenbun/kurasi/dentaku/koyomi.html

西暦→和暦変換
http://www.netz.co.jp/kenbun/kurasi/dentaku/eto.html

こちらは一覧表
和暦西暦対応表(明治以降)
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/bungaku/wa_seireki.html

年号(元号)一覧表
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/bungaku/nengoui.html

これらの全てはgoogleなどで「西暦 和暦」で簡単に探せます。(^o^)

『出版年鑑』

| コメント(0) | トラックバック(0)

そろそろ書かなければ・・・

と、先日来、依頼ごとや来客で仕事が終わると後は寝るだけという日が続いてブログの更新をさぼってました。

今回は、代表的なレファレンスツールの話題・・・
『出版年鑑』という本があります。いまは出版ニュース社という会社から出ていますが、戦前から毎年ずっと刊行されていて、調べてみると創刊は昭和5年ということ。

■『出版年鑑』毎年刊行 出版ニュース社 最新版2006 R025.1 シユ レファ開架 

当館が青柳町に図書館建てて市立としてスタートしたのが昭和3年ですから、ほぼ市立函館図書館と歩みを同じくして刊行されてきた本です。

古くから図書館に関わっている方、とくにかつて司書職をしていたという方とお話をすると、『出版年鑑』をよく使っていたと話される方がいらっしゃいます。

OPAC世代の私たちには、理解しづらいことですが、アマゾンや流通センターがない時代には、『出版年鑑』こそが救世主ツールであり、アンチョコであったのではないかとも推察されます。

さて、この『出版年鑑』、数年前から判サイズが拡大し、ボリュームもアップ、まさに最近本に関する冊子形態のレファレンスツールとしては無敵になりつつあります。

過去1年間に刊行された本をNDC順に配列した一覧形式で構成し、書名索引と著者名索引を巻末にもつという構成です。
すなわち、最近1年分の本だけをあつめた図書館の棚の状態で目録が構成されています。
著者名索引、書名索引はカード式の目録に相当します。あわせて雑誌目録も図書館分類に準じるかたちで掲載、なんとも図書館員にやさしい構成です。
また、出版界(というのは、出版社、書き手、流通、図書館、著者権など)の年間史がまとめられ、また書評一覧として、○○という作品の書評がが何々新聞のいついつに掲載されたということも調べることができます。統計や出版社の最新名簿も掲載され、やはり『出版年鑑』はいまでも最強ツールなのでした。

勝手に連載を書き続けているのですが、舞台裏などをちょいとご紹介しますと、途切れなく続けるために、いつもは少しばかりの「文章の貯金」すなわち「原稿のストック」を持っているのですが、日曜日に「Hakodadigital Vol.3」なる事業での発表にかかわることになり、その準備のため直前になって慌てて作業に入ったことから、原稿のストックが底をついてしまいました。
かくなるうえは、発表原稿の流用で凌ぐのが良策と、文章をつづり始めています。


■ Hakodadigital Vol.3

今回の発表は「函館における図書館資料のデジタル化 その現状と課題」ということで、まずその前段として、なぜウチにそうした資料があるのかというその背景についてのお話から始めました。

その内容はそのうちもう少しまとめてからと思うのですが、お話のなかでひとつだけ、代表的レファレンスツールに関するお話をしました。

超基本的レファレンスツールに『国書総目録』というものがあります。
「国書」とは「古典籍」や「古文書」などのことを指し、その「古典籍」とは、江戸末期以前の写本・版本全体を明治以降のものと区分して用いる呼び方。

すなわち『国書総目録』は、明治以前の写本や版本のタイトルとそのありかを示す目録なのであります。

■『国書総目録』全7巻+索引 岩波書店 補訂版1993 R025.1 コク

国立国会図書館や内閣文庫、各都道府県立図書館に所蔵される藩文書、大学図書館、寺社や個人の文庫などがその所蔵の大半をしめるわけですが、そうしたなかになんとも誇らしげに「函図」の文字があるではありませんか。

市町村立の図書館で掲載されている館はそう多くはなく、ましてや北海道では、北海道庁、北大附属、道教大附属、北海学園大附属、そして当館しか掲載がありません。

国書総目録に掲載された書誌を手がかりにはるばる遠方から資料を求めてこられる方がおいでになります。
そのほとんどは、いまもOPACに反映されない資料たち、なかなか資料の捜索が難しいものさえありまる。

誇らしいけれども、そのステータスを傷つけないようにするのはなかなか大変なことです。

ちなみに、パッと見とか印象が『国書総目録』によく似た資料に『国史大辞典』というのがあります。
こちらは、日本史に関するあらゆる事項、人名などの調査の基本資料です。いちど触れてみてください。

■『国史大辞典』全15巻 吉川弘文館 1979-1997 R210.03 コク

このふたつは超基本ツールですので、古文書調査は『国書総目録』、歴史調査は『国史大辞典』と覚えておくとよいでしょう。

いわゆる「業務端末」とか「OPAC」とか呼んでるヤツ、本を探すのに欠かせなくなりました。

■ OPAC Online Public Access Catalog

OPACの導入によって、かつての図書館ではカード目録を繰っていたころには絶対にできなかったことが可能になりました。
まずは、後方検索や中間検索といったタイトルのイニシャル部分以外のキーワードからピンポイントで本を探すこと。
そして、もう一つは、ピンポイントではなく、著者名や一般的な分類以外の要素から複数の本を一網打尽にするというものです。私の場合、どのような使い方を試しているかというと、例えば、出版社名から本を拾い出すことをこの頃やっています。

例えば試しに出版社の欄に「日本図書館協会」と入れてみましょう。
結果は当然図書館業務に関係のある本が並んでくることでしょう。
実際にやってみると、所蔵が380点前後ということで示されると思います。
このくらいの点数なら目録斜め読みでどんな本があるかの確認も簡単です。

でもこの結果であれば、分類検索でも似たような結果が得られることがあるでしょう。

しからば、もうひとつ「日本図書センター」という出版社で引いてみましょう。
検索結果は、およそ640件、そのなかに「写真・絵画資料集成」という本がいくつもでてきます。多巻揃いモノで、内容とその価格を考えると図書館以外ではちょっとお目にかかれない本ばかりです。OPACのなかを泳いでいて見つけた大きな獲物なので、下記に書き出しておきます。これらは共通の特徴を持った資料群で覚えておいてソンはないと思います。いつの日か役に立つでしょう。ぜひ現物も手にとってご覧ください。

■ 新聞の歴史 全3巻 日本図書センター 1997 R070.21 ハシ

■ 子どもにつたえる世界の戦争と平和 全6巻 日本図書センター YR209.7 コト
■ 戦争と子どもたち 全6巻 日本図書センター 1994 YR210.75 セン
■ ヒロシマナガサキ原爆写真・絵画集成 全6巻 日本図書センター 1993 YR210.75 ヒロ
■ 写真で見る日本史跡大事典 全3巻 日本図書センター 1998 R291.02 シヤ

■ 世界の「戦争と平和」博物館 全6巻 日本図書センター 1997 YR319.8 セカ
■ 日本の女たち 全6巻 日本図書センター 1996 YR367.21 ニホ
■ 救え!世界の子どもたち 全5巻 日本図書センター 1998 YR367.6 スク
■ 日本の子どもたち 全5巻 日本図書センター 1996 YR367.6 ニホ
■ 日本の福祉 全5巻 日本図書センター 1999 YR369.021 ニホ
■ 学童疎開 全3巻 日本図書センター 2003 児童372 カク
■ 日本の障害児教育 全3巻 日本図書センター 2004 児童378 ニホ
■ アイヌ民族写真・絵画集成  全6巻 日本図書センター 1995 YR382.11 アイ
■ 日本の基地 全4巻 日本図書センター 2002 YR395.39 ニホ

■ 日本災害史 全3巻 日本図書センター 2001 R450.981 ニホ

■ 日本の公害 全6巻 日本図書センター 1996 YR519.21 ニホ
■ 原発・核 全3巻 日本図書センター 1999 YR543.5 ケン

■ 写真で見る日本名産事典 全2巻 日本図書センター 2000 R602.1 イス

■ 日本映画の歴史 全3巻 日本図書センター 1998 R778.21 イワ
■ 日本スポーツ史 全3巻 日本図書センター 1996 YR780.21 ニホ

■ 写真集成日本の近代化遺産 全3巻 日本図書センター 2000 YR602.1 マス

■ 日本の障害者スポーツ 全3巻 日本図書センター 2001 YR780 ニホ

■ ジュニア文学館宮沢賢治 全3巻 日本図書センター 1996 Y918 ミヤ

余談ですが・・・
旧本館時代には・・・、などと書くと図書館の経験が非常に長いように聞こえるんですが、私の場合、ちょうど変わり目に行き当たっているだけで、旧本館1年、準備期間1年、そして新しい館での一年と私はわずか3年の経験しかありません。
変わり目といえば、私は「共通一次」と「センター試験」の両方を受験した経験があります。(^_^;)

藤沢周平ブーム

| コメント(0) | トラックバック(0)

昨年暮れ頃から、藤沢周平が大変なブームです。書店に行くと「週刊藤沢周平の世界」や「藤沢周平のなんちゃらかんちゃら」と単行本ばかりでなくムックなどが数多く刊行されているようです。

もちろん『たそがれ清兵衛』や『蝉しぐれ』などがその火付け役となっているわけですが、「「文学」再履修」を自認する私にとっては、藤沢小説に一家言持つなどということは全くなく、ただただブームを見守るばかりです。(^_^;)

藤沢の「時代小説」というジャンルでいえば、池波正太郎をいくらか読んだくらいで、それかてテレビの「鬼平犯科帳」(中村吉右衛門シリーズ)にハマってからで、文学の愛好などとはまるで程遠いものです。

せっかくの機会ですので、時代小説というジャンルを探ってみました。

■ 藤沢周平(ふじさわしゅうへい)

そのほか大御所では

■ 池波正太郎(いけなみしょうたろう) 『鬼平犯科帳』『剣客商売』シリーズ
■ 山本周五郎(やまもとしゅうごろう) 『赤ひげ診療譚』など、直木賞の受賞を辞退
■ 吉川英治(よしかわえいじ) 『宮本武蔵』など
■ 司馬遼太郎(しばりょうたろう) 『竜馬が行く』『燃えよ剣』など、随筆『街道を行く』が有名
■ 柴田錬三郎(しばたれんざぶろう) 『眠狂四郎』シリーズ

そのほか・・・
■ 津本陽(つもとよう)
■ 海音寺潮五郎(かいおんじちょうごろう)
■ 平岩弓枝(ひらいわゆみえ)
■ 宮尾登美子(みやおとみこ)
■ 山田風太郎(やまだふうたろう)


近世・近代を描き出す書き手もまた時代小説作家ですね。
■ 吉村明(よしむらあきら)
■ 城山三郎(しろやまさぶろう)など


また、函館を拠点に活躍する宇江佐真理さんも時代小説家といえましょう。

■ 宇江佐真理(うえざまり)

これらメンバーをみると「直木賞」の受賞者がずいぶんいるようで・・・

「直木賞」とは
正式には「直木三十五賞」といい、作家の直木三十五(なおきさんじゅうご)にちなむ。
文藝春秋社の菊池寛が直木三十五を記念して、1935年に芥川賞とともに創設、その後、第6回から、財団法人日本文学振興会により運営されている。
大衆文学の新人に与えられる文学賞で、新人賞ゆえに受賞のチャンスは1回、直木賞候補者というのもひとつの肩書きとなっているようです。

>サイト「直木賞のすべて」

また「直木賞」というと、函館ゆかりの作家でも受賞者が何人かいて、久生十蘭、今東光、今日出海などがそうです。

「華麗なる一族」が話題です。山崎豊子原作、過去にもテレビドラマ化されていたようですが、今回は人気グループ歌手の「KT」演じるところのマンピョウ鉄平が主人公という設定。

『華麗なる一族』 上・中・下巻 山崎豊子 新潮社 1979-80 F ヤマ 開架

時代は昭和40年代前半、いわゆる団塊の世代が働き始める頃、高度経済成長終盤という時期。
大規模なセットとCGを駆使した時代の描き出しと、主演KTの「オレサマ流」演技を封印しての役どころが話題になっています。

さてさて、昭和の産業発展を俯瞰しようと思い館内の資料を物色すると、下記のような資料を見つけました。かつては、多巻揃いものが、ずいぶん作られていたようですが、近頃はそうした大著の刊行は振るわないようです。


最近のもの
■『日本産業史』全4巻 日経文庫 日本経済新聞社 1994 602.1 ニホ 開架
■『北海道産業史』大沼盛男 北海道大学図書刊行会 2002 602.11 オオ 開架


戦後
■『日本産業史大系』全8巻 東京大学出版会 1970-71 602.1 ニホ 閉架
■『昭和産業史』全3巻 東洋経済新報社 1950 602.1 シヨ 閉架
■『日本前期産業発達史資料』全10巻 明治文献資料刊行会 1963-64 602.1 メイ 閉架

戦前
■『日本産業資料大系』全12巻 中外商業新報1926-27 602.1 ニホ 閉架
■『日本産業史』上下巻 帝国通信社 1928 602.1 ニホ 閉架

その他関連書
■『商工政策史』全22巻 商工政策史刊行会 1961-71 671 シヨ 公開書庫

■『日本金融史資料』明治大正編 日本銀行調査局編 1955-61 338.21 ニホ 閉架書庫
■『日本金融史資料』昭和編 日本銀行調査局編 1961-74 338.21 ニホ 公開書庫
■『日本金融史資料』昭和続編 日本銀行調査局編 1978-83 338.21 ニホ 公開書庫

■『日本銀行百年史』全6巻+資料編 日本銀行百年史編纂委員会 1982-86 338.41 ニホ 閉架書庫

以下、当館にはない資料です。
■『日本産業史資料』全5巻 科学書院 1989-95 国立国会図書館にアリ
■『戦後日本経営史』全3巻 東洋経済新報社 1990-91 国立国会図書館にアリ
■シリーズ『戦後復興期経済調査資料』全20巻 日本経済評論社 1998 国立国会図書館にアリ

いまさらながら「文学」再履修です。

2階には公開書庫というのがあって、そこには数多くの文学全集が並べられています。
公開書庫はいささかその存在や排架のわかりづらさもあり、利用者の方から、本を探して欲しいとの依頼もしばしばです。

いやはやここで仕事をすることになるのならば「文学」をもう少しまじめに学ぶべきだったとつくづく思います。

文学全集のコーナーを覗くと、逍遙全集・荷風全集・泡鳴全集など、著名な作家は名字が省略されているのですね。
もちろん文学に詳しい方、文学を愛好する方たちには常識なのだと思うのですが、そうでないと聞き慣れない、見慣れないものにも出くわします。
「啄木」はもちろん当館のトップスター「石川啄木」です。
他にもいろいろありましたので、下に書き上げてみました。

『逍遥選集』 916.18 ツホ→ 坪内逍遥(つぼうちしょうよう)
『鏡花全集』 918.68 イス → 泉鏡花(いずみきょうか)
『藤村全集』 918.68 910.81 シマ→ 島崎藤村(しまざきとうそん)
『荷風全集』 918.68 ナカ → 永井荷風(ながいかふう)
『漱石全集』 918.68 ナツ → 夏目漱石(なつめそうせき)
『子規全集』 916.18 マサ → 正岡子規(まさおかしき)
『鴎外全集』 918.68 モリ → 森鴎外(もりおうがい)
『牧水全集』 918.68 ワカ → 若山牧水(わかやまぼくすい)
『蕪村遺稿講義』 911.34 ヨサ → 与謝蕪村(よさぶそん) 
『大近松全集』 912.4 チカ→ 近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)
『定本虚子全集』 918.68 タカ → 高浜虚子(たかはまきょし)
『定本西鶴全集』 918.5 イハ → 井原西鶴(いはらさいかく)
 このへんは学校の教科書で何とか見知ってまして・・・

正直に申し上げますが、ここから先は調べてみて初めて知りました。(^_^;)
『樗牛全集』 918.68 タカ → 高山樗牛(たかやまちょぎゅう)
『泡鳴全集』 918.68 イワ → 岩野泡鳴(いわのほうめい)
『黙阿弥全集』 912.5 カワ → 河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)
『大南北全集』 912.5 ツル →  鶴屋南北(つるやなんぼく)

余談ではありますが、郷土資料のなかでも名前で呼ぶことが多いものを下記に挙げておきました。

「啄木」 → 石川啄木(いしかわたくぼく)
「武四郎」 → 松浦武四郎(まつうらたけしろう)
「波響」 → 蠣崎波響(かきざきはきょう)
「海太郎」 → 長谷川海太郎(はせがわかいたろう)
林不忘、谷譲治、牧逸馬と3つのペンネームをもつ男
「古松軒」 → 古川古松軒(ふるかわこしょうけん)

というわけで、記念すべき連載第1回目、「文学」再履修でした。

2類のことはまだ書いていない。

このアーカイブについて

このページには、2007年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年1月です。

次のアーカイブは2007年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.23-ja