『国書総目録』誇らしいけど、けっこうしんどい

| コメント(0) | トラックバック(0)

勝手に連載を書き続けているのですが、舞台裏などをちょいとご紹介しますと、途切れなく続けるために、いつもは少しばかりの「文章の貯金」すなわち「原稿のストック」を持っているのですが、日曜日に「Hakodadigital Vol.3」なる事業での発表にかかわることになり、その準備のため直前になって慌てて作業に入ったことから、原稿のストックが底をついてしまいました。
かくなるうえは、発表原稿の流用で凌ぐのが良策と、文章をつづり始めています。


■ Hakodadigital Vol.3

今回の発表は「函館における図書館資料のデジタル化 その現状と課題」ということで、まずその前段として、なぜウチにそうした資料があるのかというその背景についてのお話から始めました。

その内容はそのうちもう少しまとめてからと思うのですが、お話のなかでひとつだけ、代表的レファレンスツールに関するお話をしました。

超基本的レファレンスツールに『国書総目録』というものがあります。
「国書」とは「古典籍」や「古文書」などのことを指し、その「古典籍」とは、江戸末期以前の写本・版本全体を明治以降のものと区分して用いる呼び方。

すなわち『国書総目録』は、明治以前の写本や版本のタイトルとそのありかを示す目録なのであります。

■『国書総目録』全7巻+索引 岩波書店 補訂版1993 R025.1 コク

国立国会図書館や内閣文庫、各都道府県立図書館に所蔵される藩文書、大学図書館、寺社や個人の文庫などがその所蔵の大半をしめるわけですが、そうしたなかになんとも誇らしげに「函図」の文字があるではありませんか。

市町村立の図書館で掲載されている館はそう多くはなく、ましてや北海道では、北海道庁、北大附属、道教大附属、北海学園大附属、そして当館しか掲載がありません。

国書総目録に掲載された書誌を手がかりにはるばる遠方から資料を求めてこられる方がおいでになります。
そのほとんどは、いまもOPACに反映されない資料たち、なかなか資料の捜索が難しいものさえありまる。

誇らしいけれども、そのステータスを傷つけないようにするのはなかなか大変なことです。

ちなみに、パッと見とか印象が『国書総目録』によく似た資料に『国史大辞典』というのがあります。
こちらは、日本史に関するあらゆる事項、人名などの調査の基本資料です。いちど触れてみてください。

■『国史大辞典』全15巻 吉川弘文館 1979-1997 R210.03 コク

このふたつは超基本ツールですので、古文書調査は『国書総目録』、歴史調査は『国史大辞典』と覚えておくとよいでしょう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ing-lab.net/mt_blog/mt-tb.cgi/8

コメントする